皆さんこんちにわ、クレフのNeeGo!です。
今日は久しぶりに僕の好きな作品を紹介してみたいと思います。

『明日のナージャ』
この作品はテレビ朝日の日曜朝八時半の幼年向け番組枠(ニチアサキッズタイムというやつですね)において、2003年の2月から翌年の1月末まで放映されていたアニメです。
舞台は100年程昔のヨーロッパ。イギリスのとある孤児院にて育ったナージャ(実はオーストリアのとある公爵家の跡取り)という活発な女の子が、生き別れの母に会う為の手掛かりを求め、母の形見のブローチを胸に旅芸人一座の踊り子としてヨーロッパの国々を渡り歩くというのが物語の骨子であり、ここに主人公ナージャの実家における跡取り騒動が絡んでくるという形になっています。
この作品、見所は勿論色々とあるのですが、それらの中でもやはり特筆すべきは音楽担当の奥慶一氏による数々の素晴らしい劇中音楽にあると思います。
100年前のヨーロッパを意識して作られたというクラシック調のものを中心に構成された豊富な楽曲の数々はどれもこれも聴き惚れるようなクオリティでして、数あるアニメの劇中音楽の中でも頭一つ飛びぬけて良い仕事をされているように感じますね。
これら楽曲の数々は今でもたまに民放の旅番組等でBGMとして流用されていたりするので、音楽自体は聴いた覚えがあるという方も実は多いのでは・・・。
ちなみに本作の主題歌を歌っているのはなんとあの本田美奈子.さんだったりします。
穏やかさと激しさを併せ持ったドラマチックな曲調に合わせて本田さんの見事な歌唱力で歌い上げられた本作の主題歌は凄く好きなアニソンのひとつだったので、ナージャの放映が終わって数年後に本田さんの訃報を聞いた時はとても残念な気持ちになったものですが・・・。
さて、それでは以下にナージャの中でも個人的に特にオススメの回を挙げてみますね。(本当は全話オススメしたいのですが、なにぶん話数が多いので・・・)
■第12話「宝探しはロマンチック!?」
お金に目の眩んだナージャが仲間と共にジャンヌ・ダルクの財宝を求めて危険がいっぱいの秘境を探検するお話で、全体的にリアリスティックな雰囲気のあるナージャのエピソードの中では異色とも言える全編コメディタッチの回です。
■第20話「危険がいっぱい!ローマのデート」
ひょんな事から町の子供にネコババされてしまった自身のブローチを取り返そうと、ナージャがデート相手の男の子と一緒にローマ市内を駆けずり回るお話です。
■第24話「オーレ!太陽の闘牛士とフラメンコ」
スペインに訪れた一座の出し物としてフラメンコを踊る事になったナージャが、本場のフラメンコを習うべく師匠の元を尋ねるお話です。
この回から登場する闘牛士ホセがまた渋いキャラで好きなんですねぇ。
こういった、およそ幼年向けの番組とは思えないような大人の雰囲気を放つキャラが多く登場するのもナージャの面白い所だと感じます。
■第26話「フランシスの向こう側」
ナージャ屈指の傑作回は何話か?というファン同士の議論の時に必ず挙げられるのがこのお話だったりします。この回の演出担当である細田守氏(アニメ版時をかける少女の監督を務められた方ですね)による妥協無き製作姿勢と、それに見事に応えたスタッフの方々の仕事ぶりが光る非常に贅沢なエピソードですね。
■第28話「危険なプリンセス」
この回は特に必見!ナージャが孤児院で親友だったローズマリーという女の子が精神に異常をきたして発狂するという、ナージャ屈指のダークなお話です。
このローズマリー嬢の常軌を逸した病的な振る舞いの数々と、その後の物語後半における暴走ぶりは当時番組を観ていた子供達に底知れぬ恐怖を与えたであろう事は想像に難くありません。(笑)
■第33話「ピラミッドに消えたブローチ」
舞台は変わってエジプト、怪しい二人組みにブローチを強奪されそうになったナージャがやっとの思いでピラミッドへと逃げ込むも、追ってきた二人組みと共に罠だらけのピラミッド内部に閉じ込められてしまうというお話です。
■第34話「さよならダンデライオン一座」
ささいな事からあわや解散寸前となった一座の危機を前に、団員同士の仲を取り持とうと奮闘するナージャのお話です。
終盤、ナージャが小麦畑に隠れて仲間達の乗る自動車を寂しげに見過ごすくだりは全エピソードの中でも特に好きなシーンですね。
■第37話「明暗!ブローチ奪還作戦」
実の叔父であるヘルマン卿に奪われたブローチを取り戻すべく、新聞記者ハービーの協力の下、ナージャが世間に自身の不幸を訴えるお話です。
■第38話「ローズマリー笑顔の陰謀」
自分になりすました偽者がいるとの情報を得て、真相を確かめるべく貴族達が集う舞踏会に潜入するナージャでしたが、そこにはヘルマン卿の陰謀に加担して偽ナージャとして振る舞う親友ローズマリーの姿が・・・。
この回は自身に詰め寄るナージャに対し平然と嘘をつきまくって手玉に取ろうとするローズマリーのゾッとするような悪人ぶりが見所ですね。
■第39話「盗らないで!私のお母さん」
親友ローズマリーの壮絶な裏切りにいたく傷心するも、母に合いたい一心で実家の公爵家に乗り込もうとするナージャのお話です。
この回は前回に続きローズマリーの爽快なまでにプッツンした悪人ぶりと、そんな親友のあんまりな心変わりに改めてショックを受けるナージャの哀れな姿が見所ですね。
■第40話「決意の朝!本当の旅立ち」
ローズマリーの陰謀によりお尋ね者となったナージャとその一味が、警察の包囲網を抜けてオーストリアを脱出するまでを描くお話です。
■第41話「喜びも苦しみもひとり旅」
自身の身元を証明する手掛かりを探すべく、一座と別れたナージャが馴れぬ一人旅へと身を投じるお話です。
この回は旅先で色んな出来事に遭遇するナージャの表情豊かな喜怒哀楽が見所ですね。
数あるナージャのエピソードの中でも特に好きな回だったりします。
■第46話「二人のナージャ、対決!」
20数分の間、ずっと密室劇が展開されるお話です。
実の祖父である公爵家当主に自分が本物のナージャだと認めて貰う為、万全の準備でもって数々の証拠を提示していくナージャと、それを口八丁・手八丁でいなしていく悪女ローズマリーとの丁々発止の駆け引きが見所です。
■第47話「沈黙!囚われの白バラ」
ローズマリーに敗北し、警察に逮捕されて独房入りとなったナージャが出所後に不屈の精神で再起をかけて奔走するお話です。
■第48話以降~
ちょっと省略する形になってしまいますが、ここまで視聴された方には是非48話から最終回の50話まで一気に見て欲しいですね。
それまでの苦難を乗り越えて逞しく成長したナージャが文字通り体当たりで障害をブチ破って勝利を掴む爽快なラストが用意されていますので。(笑)
また、それまで容赦無いやり口でもってナージャをさんざん苦しめて来たローズマリー嬢の、全ての陰謀が白日の下に晒されて尚もハッタリを貫き通して退場して行く様はどこか清々しさすら感じさせてくれますね。(^^
本編きっての悪役キャラではあったものの、幾分まったり進行気味だった物語を一挙に加速させる牽引役として、またそれまでステレオタイプ気味なイイコちゃんとして描かれがちだったナージャを大いに怒らせて彼女に負の面での人間味を与えるという重要な役割を果たした魅力的なキャラであったなとも思う次第です。
ちなみにこのローズマリー、最終回以降の後日談を描いたドラマCD「明後日のナージャ」にてナージャが経営するオンボロ劇場に転がり込む形でいけしゃあしゃあと再登場を果たすのですが、それはまた別のお話です。(笑)